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芸人コンビAのKさんからのLINE

放送作家の端くれとしてテレビに出演したり、ある程度有名な芸人さんの
LINEを何名かは知っている。

知ってはいるが、自分みたいな者はそこまで気軽に連絡をできたりしないので
必要最低限のやり取りのみをしないといけないと勝手に自分に言い聞かせている。

以前、某女芸人の方からLINEが来た。

その方は僕が放送作家をやる前から劇場でネタを見ていた女性コンビの方。
漫才・コントどちらもこなしM-1でもキングオブコントでもどちらも準々決勝までは
駒を進めるコンビで、コンビのネタを全て書いているネタに対して
非常にストイックで面白いこと至上主義といった方だ。

男勝りの関西弁を駆使したセリフ回しの応酬が持ち味の漫才が特徴で
お笑いでは珍しく男性ファンが多いコンビ。

先輩作家がその方に僕のLINEを教えてくれてライブの手伝いなどを
何度かさせて頂いた。

そんな尊敬すべき女芸人の方からLINEが来た。それも誕生日にだ。
文面はこうだ。

「なんや歳とったんか?」
「やるやんか」

人から見たらぶっきらぼうに見えるこの2つのメッセージであるが
僕はこの上なく嬉しかった。

その人の相方の誕生日が僕と同じ6月16日という事もあるが
それまで事務的なやり取りしかしていなかった、いわば『仕事上の関係』でしか
なかった方から誕生日を祝うLINEが来たのであった。

その芸風から怖いといった印象を受ける人もいるが、
内面はとてもマメな方だなと思った。と、同時にやはりこうゆう人が芸人として
世に出ていって欲しいし、世に出るべきだよなと感じた。

後日、この方は人の誕生日には必ず連絡をする人なんだと
別の方からそういった話を聞いた。

きっとこの女芸人さんにとっては多くの人に連絡をしている一人に過ぎないだろうけど
自分にとっては10年先でもきっと記憶に残る思い出となると思う。

LINEというツールがメールのように「保護」という機能がないのが
どこか味気ない。

スクリーンショットがその代用なんだと思うが、
やはりどこか重みや温かみに欠ける。

便利になり過ぎても面白くないのにね。