休息の場所はコインランドリー

でもここから始めよう 何かを今から始めよう

明日には忘れる約束沢山しようよ

5ヶ月以上もブログを書いていなかった。

 

なんならログインIDもパスワードも忘れていたし、ブログの存在すらも

忘れていた程であった。


書くという事から一度離れてしまうと、それが普通になってしまう。

人間とはいつの時代も楽な方楽な方にいくんじゃな、めでたしめでたしと

自分の中のじいや的なナレーターが物語を締めくくろうとしているのが

聞こえてくる。


書く事から離れた人で言うと、自分が尊敬してやまないヒコさんだ。

「青春ゾンビ」というブログをやっているヒコさんの書く文章が好きで
その鋭い考察力はもはやクイックジャパン辺りで連載を持ってもいい、
いや、俺の全コネクションを使ってでもヒコさんをクイックジャパンの連載コラムに
ねじ込みたいほどの人なんだがその人が3月末以降から一向にブログを書いていない。


ツイッターは更新していて相変わらず、漫画・アニメ・音楽・お笑い・テレビなどに
対してのつぶやきはしているのだが、やはりあの滑らかな文章と「よくそんな事知ってるな」と言いたくなる豊富な知識と「よくそんな事覚えてるな」と言いたくなる記憶力によって文章を構築している。

気になった人は一度「青春ゾンビ」を読んでほしい。
自分はヒコさんの文章が余りにも素敵すぎて、彼が何度か足を運んだことがある
山梨県・小渕沢にある「コブダイニング」という洋食屋に、行ったほどだ。


一応、現在のメインのSNSツイッターであるが

実は細々とインスタグラムもやっている。

 

ただ恥ずかしい上にインスタ映えなど全くもって守備範囲外であるので

友達や知り合いの芸人の投稿を覗く用に使っているようなもの。

 


先日、吉祥寺にある「ココナッツディスク吉祥寺店」という小さなレコードショップで
カネコアヤノさんのインストアライブをやるという事で足を運んだ。

 

自分は昔から、『自分の好きな人がイイと言った物がどんどん有名になっていく』という様が好きで本当に心地よい。

テレビ東京・ゴッドタンやキングちゃんのプロデューサーである佐久間宣之さんや

TBS・水曜日のダウンタウンのプロデューサーの藤井健太郎さんなど

あらゆるカルチャーに精通している人はさほどメジャーではないものを「知名度はまだ低いけどこれは絶対に面白いし、イイものだ!」と感じいち早くその物を自身の番組に取り上げる。

この精神は制作するという立場の人間にとっては本当に必要な事だと思う。

そのカネコアヤノさんもここ1年ほどで有名になりつつある。

自分にとってカネコアヤノさんとの出会いは高校の後輩で自主映画を撮っている人物からの紹介であった。

たまに訪れる新代田にある「えるえふる」という立ち飲み屋がある。
この立ち飲み屋はレコードショップも併設してあって、店員もバンドマンが切り盛りしている。

えるえふるについては、地下アイドルの「姫乃たま」さんが記事にしてくれているので
詳しくはこちらを見てほしい。

去年のキングオブコント直後、「アンゴラ村長は姫乃たまに似てる」と
ちょっとだけ評判になった人だ。

realsound.jp


何度か訪れている内に店員さんとも顔なじみとなった。

そのえるえふるに後輩を連れて行った際、後輩が店内の壁に貼ってあるポスターを指差して言った。

 

「カネコアヤノさん好きなんですよね、僕。」

その後輩は小田急線の新百合ヶ丘駅にある「日本映画大学」という
ウッチャンナンチャン出川哲朗さん、バカリズムさん出身の映画の専門学校出身であり、単館上映の映画や自主作品の映画を好んでよく見ているヤツだった。

カネコアヤノさんは以前に「退屈な日々にさようならを」という映画に出演した事があり、カネコアヤノさんとも顔なじみだというバンドマンの會田さんがそのポスターを壁に貼ったそうである。

會田さんは後輩に「カネコアヤノ知ってんだ!よく知ってるねぇ」と声をかけていた。
僕はその2人の会話をそこまで興味のない風に聞いていたのを覚えている。

その後、カウンターで立ちながら飲み始めた僕ら2人はほどなくして
後輩から「You Tubeにカネコアヤノさんの曲あるんで聴いて下さいよ!」と言われた。

そこまで彼がオススメするならと思って僕は曲を聴いた。

その時彼が選んだ曲は「はっぴいえんどを聴かせておくれよ(仮)」。

www.youtube.com
タイトルや歌詞から察するに、この子ははっぴぃえんどが好きなんだなと感じた。
はっぴぃえんどは70年代に活躍したバンドでスゴいゆったりしていて
肩に力を入れていないような雰囲気がするバンドだ。

歌い方や声の伸びからなんとなく、その雰囲気がこの子にも出ていると思った。

この曲の歌詞で、彼女が2013年頃の現状を表現しているであろう歌詞があった。

----まだまだ先が見えない----

この曲を聴きながら彼女について少し調べた。
年齢が僕と同じであることや、シンガーソングライターであるが
映画やドラマに出ていること。

何か不思議な魅力を感じて僕はこの子の他の曲も聴くようになった。
決してずば抜けた歌唱力がある訳ではないが、人生を乗せて歌っていて、
どこかレトロっぽさを感じさせて、サンプリング的な要素のあるギターの音色に

惹きつけられた。

そしてそれから1年以上経ち、数ヶ月前に放送されたフジテレビ「Love Music」という番組にエレキコミックやついいちろうさんが出ていて

最近カネコアヤノさんの曲をよく聴いていると語っていた。

やついさんはカネコアヤノさんの「とがる」という曲を繰り返し聴いていると
司会の森高千里アンジャッシュ渡部に熱心に話していた。

「とがる」はサビで「かわる」と「とがる」という歌詞を繰り返し歌っている曲であり、この曲の良さを言葉巧みに説明しろと言われても全く説明ができない。

 

ただ、この曲は僕もスゴい曲で疾走感のあるメロディとカネコアヤノさんが一皮剥けた感じがなんとも素晴らしい。

歌詞自体は難しい事を言っている訳ではなく、「俺たちは」や「分かるだろ」など
男口調な部分もある。

www.youtube.com
この曲を森高千里アンジャッシュ渡部に聴かせたやついさんは
「はっぴぃえんどっぽさもあるんですよね。」と発言していた。

2017年の曲ではあるが、昔の古き良きフォークソングの要素もある。
かと言えば、最後のアウトロの所のメロディはどこか初期のandymori
彷彿させる。

初めてカネコアヤノさんを教えてもらって曲を聴いた時に
僕は彼女の曲を「なんかいいな。」と思った。

まだ知名度が低くて、これからメジャーになるものか定かでない時に
早くから「でも、イイものですよこれは。」と周りの意見を気にせず口にしたいものだ