休息の場所はコインランドリー

でもここから始めよう 何かを今から始めよう

かが屋・単独ライブ「瀬戸内海のカロカロ貝」から見るコントキャラクターの人間性

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恥ずかしながら僕が「かが屋」の事をきちんと認識したのは
2018年の春手前くらいであった。

マセキ芸能社のタレントページにアクセスし、「あっこんな若手が入ったのか」や
「この人って今27歳なのか」と考えをめぐらせながら度々チェックはしていた。

前々からガクヅケ・きしたかのパーパー・フカミドリ・ゆーびーむ☆などは
存在を認識していたし、ネタも見た事があった。

若手芸人が売れる時には3段階の流行りがある。

1つ目は芸人・作家など同業者の周りで流行る。これは今面白い芸人は誰?今ライブで一番ウケる人は誰?などいわゆる「口コミ」による流行だ。

僕は以前、ワタナベエンターテインメントの事務所ライブのスタッフをやっており、
少なからず他事務所の面白い芸人の話も耳にする事があった。

誰と話した時かは覚えていないがその時に「今、かが屋が面白いですよ」と聞いた。

その時僕は、「かが屋」といコンビ名を聞いたのが2回目である事に気付いた。
1回目はテレビ東京「ゴッドタン」が毎年行なっている企画「この若手知ってんのか?」という、若手お笑い芸人にスポットを当てた企画。

数多いる若手芸人の生の声を反映させた様々なランキングを作り、
まだテレビにほぼ出たことのない若手芸人が出演する、東京のお笑いファンには
たまらない企画である。

2017年の「この若手知ってんのか?」内の『こいつは天才だ!』部門の中で
かが屋は第3位に選ばれていた。

その時のランキングが
1位ランジャタイ
2位まんじゅう大帝国
3位かが屋
4位わらふぢなるお
5位卯月

かが屋だけ僕は把握していなく、「かが屋、へぇー。面白いんだ」くらいにしか
気に留めていなかった。

そんな一度耳にした事のある「かが屋」を再び耳にしたという事は
近いうちにライブに足繁く通っているお笑いファンも評価しだすだろうと
考えていた。そして、この「お客さんの間・テレビ制作者の間で流行る」というのが
売れるための第二弾階である。

いわゆるアイドルのように若手芸人の中にも「推し」がある。特定の芸人が出演する
ライブだけに通う人もいれば、事務所推しというファンもいるし、K-PROが主催するライブのように異なる事務所から集まった芸人たちによるライブを見たがるファンもいる。

このK-PROライブに行くファンがかなり重要だと僕は認識している。基本的な推しの
芸人はいるが、そもそも「コントが好き」「お芝居が好き」「漫才が好き」という人は
面白い芸人を純粋に評価する。一昔前、三四郎が売れる前もK-PROのお客さんがいち早く面白いと言っていたイメージがあった。

そして、第三段階「テレビ出演をする」事で多くの視聴者に認知される事が
何よりの売れるきっかけである。

ENGEIトライアウトへの出演をきっかけに「ネタパレ」「冗談騎士」「爆笑ドラゴン」など、ネタ番組への出演をしていった。

そんな、ただただファンの状態で今回のかが屋第2回単独ライブ
『瀬戸内海のカロカロ貝』に僕は足を運んだ。

会場は東京都・世田谷区・下北沢にある『北沢タウンホール
キャパシティは約300で若手芸人が単独ライブをするライブ会場としては
広いと思う場所だ。

単独ライブを実施する一報が発表された際の僕の率直な感想は
「え!北沢タウンホール!? けっこうデカいとこでやるな」であった。

しかし、蓋を開けてみればチケット発売時間の1時間後には即完、
追加公演分も瞬く間に売り切れるという事態となった。

若手芸人の単独ライブに通う人であればわかるが、キャパ300のチケットが
あっという間に売れるなんて異常である。

おそらく本人たちもこんなにも早く売れるとは思っていなかったと思う。

ライブ会場を見渡すと、本当に色んな年齢層のお客さんが座っている。
僕と同世代の20代の男性もいれば50代ほどの女性もいる。

男女比でいうと6:4でやや女性が多いと感じたが、
改めて老若男女から支持されているのだと感じた。

公演内容は全てコント。本来、ネタとネタとの間には「幕間映像」と呼ばれる事前に
撮影したVTRを流したりして次のネタへの衣装を着替える。

芸人さんの心情として「仮にネタが不発だったとしても幕間映像でウケて欲しい」と
思って、とりあえず幕間映像を撮影しようと考える人が大半である。

しかし、1本目のコントを終えた後、一瞬の暗転を挟んで
かが屋の2人は前説のようなものを始めた。

「さっ1本目のコント見ていただきました。この単独ライブは幕間映像はないです」と
言い、2本目のコントの準備のため再び暗転となった。

このスタイルも中々珍しい。ネタとネタの間の暗転中は「転換」といい
次のネタのための小道具の準備が行われる。設定に必要な椅子やベンチなどが
置かれるのであるがネタによってはこの転換作業がかなりの時間かかってしまう。

その間、辺りは真っ暗になってしまうため、転換に時間がかかればかかる程
お客さんとしては「待ち」の状態が長くなってしまう。

言うなれば転換に時間がかかる程、ネタへのハードルは自然と高くなってしまうのだ。

そういった事を回避するため、お客さんが笑うテンションを保つために
幕間映像を用いる事が多い。

そんな事は百も承知の2人であるが、かが屋はあえて幕間映像ナシの
単独ライブをやり遂げた。

ネタが始まる前にスライドで「ネタのタイトル」が
表示されてからコントが始まる。こういった配慮もお客さん心理からしたら
ありがたい。ネタタイトルがない場合、勝手にこちらが「喫茶店」「告白」など
タイトルを付けるのだがタイトルがある事で、誰かにネタの話をする際に
「あのネタが面白かったよ、親友のネタ」などと言いやすい。

公演時間は約90分。90分の間で7つのコントを披露した。
かが屋の特徴として「衣装にさほど個性を出さない」というのが挙げられる。

直接本人たちが言っていた訳ではないので推測であるが、
ラーメンズ」を意識しているのではないかと思う。

そう思うと、ベンチ以外のコント内のイスは全て「白いボックス」で代用されていた。これもラーメンズ宇田川フリーコースターズ・genicoといったかが屋の共通項の嗜好をオマージュ・リスペクトしたためと勝手に解釈が止まらなくなってしまう。


加賀さんが黒Tシャツにジーンズ・加屋さんが白Tシャツにジーンズと
お決まりの衣装としてはまるで味気がない。

コントで人を演じるという事は当たり前であるが「誰かを演じている」訳である。
それをする以上「見た目」でその「誰か」に近づける作業を普通ならしたくなる。

むしろディティールを追求するために「見た目」を凝るのがオーソドックスだ。
しかし、そのディティールをかが屋は「マイム」「視線」「挙動」で表現している。

僕が「細かい所まで追求している」と感じたのは、かが屋の代表的なコント
「電車の中でなぞなぞを出題している人」のコントの中での一幕だ。

加賀さんが「普通ののこぎりよりも、錆びているのこぎりの方が切れやすいものってな〜んだ?」と友人になぞなぞを出題する男・加屋さんがそのなぞなぞをたまたま
聞いていて答えたくなってしまう男を演じているのだが

出題した相手が目当ての駅に到着したため降りてしまい、リュックの中から
イヤホンを取り出し音楽を聴こうと加賀さんがするのだが

イヤホンをほどきながらどっちが「右」でどっちが「左」なのか
ほんの一瞬だけ確認する演技があるのだ。

イヤホンの種類にもよるが「Right」「Reft」と書かれていたり、穴の形で
どちらか分かるものもある。

こんな、『人が無意識でやっている事』で言うなれば
笑いには全く関係のない所作である。

「イヤホン取り出してiPhoneに挿す前にどっちが右でどっちが左か確認するよね」
なんてわざわざ人に言うほどの事でもない。

僕もこのコントを2回目に見て加賀さんがイヤホンの左右を確認していると
気づいたほどだ。しかし、「コントのディティール」というのはこういったお客さんに気付かせるのを目的としていない動作から生まれるのだと改めて感じた。

同じようにそう感じたのはハナコさんがキングオブコントで披露した「犬」の
コントである。

このコントは、岡部さん演じる「飼い犬」の気持ちを擬人化したものであるが
僕は秋山さんの非常に細かい演技が気にかかった。

「外から帰ってきた秋山さんが玄関で靴を脱ぎ、背負っていたリュックをリビングに置き、洗面所で手洗いをして、タオルで手を拭き、手洗いを終え、リビングのイスに
腰掛け、リモコンでテレビをつけ、目線をテレビ画面がある方向に向けている」

これは、「人が帰宅してから一息つくまでのオーソドックスな流れ」を演じている。
言うなれば「日常」である。賞レースという限られた時間の中ではどうしたって次の展開・次の笑いにいきたがるものである。

さらに言うとこのコントでは岡部さん演じる「犬」が主体のネタだ。お客さんの視線は
まず9割方岡部さん演じる「犬」に注目する。目の端っこの方で秋山さん演じる
「犬のご主人」が手を洗っている所・イスに腰掛ける所・リモコンでテレビを付ける所は見ているがそこに注目する人物など初見ではほぼいないだろう。

しかし、このような細かい演技は知らず知らずのうちに「コントの土台」と
なっている。NHKの「笑けずり」という番組でシソンヌがコントのリアリティについて講義を行った際、おばさん役を演じたじろうさんは『このホクロの位置もけっこう
こだわってるんですよ』と言っていた。

じろうさん演じるおばさんは妙に色気があり、あたかも「実在する人物を模している」とすら思わせるほどクオリティが高い。

ハナコさんのコントもかが屋のコントもそのような所作から「世の中にいる誰か」
だと感じさせる事ができ、自然とコントの世界に入っていけるのだ。


今回のかが屋の単独ライブには一貫して「不器用」「優しい」という要素が
散りばめられていた。

登場する人物がとにかく「いい人」で構成されているのだ。
基本的な衣装は加賀さんが黒Tシャツ・賀屋さんが白Tシャツでコント内の人物像は
異なるのだが、登場するコントキャラクターが「純粋」なのである。

中でも、「ランチ」というネタは驚くほどに純粋な人物を演じていた。

ベンチに腰掛け、ペットボトルのコーラとスティックパンを食べている加屋さん。
スティックパンを1本だけ残し、また後で食べようという表情をし、袋を輪ゴムで止めリュックの中にそのスティックパンを入れるという所からコントが始まる。

少し言いづらそうに加賀さんは「(アパートの)更新料とか重なって今本当に
お金なくてさ。あさってになれば何とかなるんだけど…」とかなりの金欠で
ある事を訴えだした。

明確にそういったワードは出ていないが僕は勝手に「同じ大学の同級生」で
「授業と授業の合間」という一幕を切り取ったものだと解釈をした。

大学の時、たまにスゲー金ないやついたなぁと思い出しながらそのコントが進むのを
見ていた。

加賀さんは「なんか食べるもの…口に入るもの持ってない?」と加屋さんに聞いた。
先ほど、「後でのお楽しみにとっておこう」とスティックパンをリュックの中に
しまった賀屋さんはここから苦悩の表情を浮かべる。

そんな事情など全く知らない加賀さんは「何か食べるものはないか?」と真剣に
魂の叫びを口にする。

まずスゴいのはこんな「本当になんて事のない状況」をコントにしようと
思った事だ。

以前、かが屋がBSフジ「冗談騎士」に出演した際に加賀さんは「小さくパニックに
なっている人が好き」とおっしゃっていた。

そう考えるとこのコントはかが屋の真骨頂だ。

「お金がなくて藁にもすがる思いで食べるものをくれ」と訴える友人に対し、
「スティックパンを持っているが、あげるかどうかで苦悩している男」の
良心といやしい気持ちの狭間で揺れ動く様が実に鮮明に描かれている。

コントの設定としての派手さは皆無である。誰にでも起こりうりそうな、
しかし、数年後に振り返ったら決してトピックスには挙がらなそうな
「日常の中の困った出来事」を切り取っている。

ただ、各芸人『やりたい笑い』というのはそれぞれ持っている。
その『やりたい笑い』がかが屋にとっては
「小さくパニックになっている人物の描写」なのである。

賀屋さんの「友達だから力になりたい、だけどスティックパンはあげたくない」という
気持ちをコントで表現する際、その手法はいくらでもある。

例えば、「うわー絶対スティックパンあげたくねー」など「心の気持ち」を音声で
表現したり、展開として「あげられる物は何もない」と嘘を突き通す事はできる。

なんなら同じ設定で他の芸人がこのコントを作った際に、「100円あげるから
これで何か買えよ」や「俺ん家来て何か飯食べる?」といった展開に持っていたりも
出来るだろう。

しかし、このコントは「後で楽しみにしているスティックパンがある事は絶対に知られたくない、でも友達の力にはなりたい」という点が肝である。

それを表現するとしたら「お金で何か食べ物を買う」というのは
まず削ぎ落とす展開であると感じた。

そしてこのネタは加賀さん演じる「金欠の男」のピュアさが随所に現れている。
リュックの中をくまなく探すとガムがある事に気付き、これならあげられると
賀屋さんが言い、ガムを口にする金欠の男。

本当に空腹の際に食べるガムに感動し、「うめぇ〜」と心からの感想を口にした。

そして、賀屋さんは残り少なくなったペットボトルのコーラを金欠男に差し出すが、
「これはもらえない」と金欠男が断るシーンがある。

本当に空腹で何かを口にしたい人物なのに「コーラなんて頂けない」と
断固として断るのだ。もし自分にこんな状況が降りかかったら絶対コーラを飲みたいが
その断る一連の流れで金欠男が「本当に真っ当な人間」という人物像を感じ取る事が
できた。

そして、「(飲み干したコーラの)空き容器ならもらう」と金欠男は言い放つのだ。
こんな、ピュアなコントキャラクターが未だかつていただろうか。

ここまで一貫して金欠男が「ピュア」でないと
まず出てこないフレーズであろう。

これほどの「いい人」「謙虚な人」は中々実生活では遭遇する事は少ない。
芸人のネタというのは『偏見』や『誰か特定の人物への敵対意識』などを
ネタにする事が多く、ネタによっては刺々しい内容になってしまう事も少なくない。

かが屋のコントの中には怒っている人物が度々登場するが、その人物が理不尽で怒る事はない。その人物が怒る「正義」がきちんと集約されているのである。

他のコントも一貫して「不器用だけど、綺麗な心の持ち主」という要素が
盛り込まれている人物が登場しており、単独ライブ全体を通して見ると
「とても、幸せな気持ちにさせてくれる」公演であった。

その優しさはコントだけでなく、アンケート用紙にも現れていた。

「ドラマ、映画、漫画などジャンル問わずお好きな作品を
おすすめしてくださると嬉しいです。」と書かれた項目が設けられており、
お客さんが自由に自分の好きな作品を書く事ができるのだが

その言い回しがとても謙虚。

ここの文言が「おすすめの作品を教えて下さい。」でもなんら問題はない。
そこを「おすすめしてくださると嬉しいです。」と書かれているのが
まるでかが屋の2人が是非教えて下さいと言っているように捉えられるのだ。

こんな細部まで優しさで溢れている公演にとても感銘を受けて
久々にブログを更新した次第である。


用意されたコントが全て終わり、エンディング映像が流れた後、
物販で売られていたTシャツのデータを入稿した時の話を2人がしだした際、
もう一点いいなと感じた事があった。

入稿の手続きを加賀さんが担当し先方とやり取りしていたのだが
ワンポイントTシャツのプリントが思っていた以上に薄く、ワンポイントが
全く目立たないものになってしまった。

賀屋 「『そうや君、ごめん』っ言ってきましたからね」

と加賀さんが賀屋さんに謝った時を話を賀屋さんが喋っていたのだが
「加賀さんって賀屋さんの事下の名前で呼ぶんだ」と僕は感じた。

賀屋さんのフルネームは賀屋壮也(かが そうや)と言うのだが「下の名前を君付けで
呼ぶ」という情報だけでコンビ間の仲の良さを感じる事ができる。

バナナマンは人前に出る際はお互いの事を「日村さん」「設楽さん」と
「さん付け」で呼ぶ。しかし、普段日村さんは設楽さんの事を下の名前で
「統(おさむ)」と呼んでいるのだ。

Qさまでかつて行った「バナナマン解散ドッキリ」の際に日村さんは設楽さんから
「ミュージシャンになりたいから解散して欲しい」と告げられ、
「ミュージシャン?統が?」と相槌を打っていた。

普段はお互い「さん付け」しているバナナマンの「素」の部分が垣間見れた一幕で
個人的にはとても記憶に残っているシーンだ。

今回のエンディングで賀屋さんがポロッと言った情報も人によればさほど
気に留めないものだろう。しかし、その何気ない賀屋さんの発言で2人の仲の良さを
感じる事ができた。

ファン心理としてはそういった事が分かるだけでも嬉しいものである。

あっという間に今回の公演のチケットが売れたのも
かが屋のコントから自然と2人の「人の良さ」がにじみ出ていたからかもしれない。

終演後、帰ろうとした際に僕にとっては聴き馴染みの音楽が聴こえてきた。
andymoriの「1984」だ。

andymoriも好きなのか!と最後まで気持ちのいいまま会場を後にした。

バナナマン結成時の日村さんの言葉を借りるならば
「(かが屋は)これからスゴい事になるぜ」。

芸人コンビAのKさんからのLINE

放送作家の端くれとしてテレビに出演したり、ある程度有名な芸人さんの
LINEを何名かは知っている。

知ってはいるが、自分みたいな者はそこまで気軽に連絡をできたりしないので
必要最低限のやり取りのみをしないといけないと勝手に自分に言い聞かせている。

以前、某女芸人の方からLINEが来た。

その方は僕が放送作家をやる前から劇場でネタを見ていた女性コンビの方。
漫才・コントどちらもこなしM-1でもキングオブコントでもどちらも準々決勝までは
駒を進めるコンビで、コンビのネタを全て書いているネタに対して
非常にストイックで面白いこと至上主義といった方だ。

男勝りの関西弁を駆使したセリフ回しの応酬が持ち味の漫才が特徴で
お笑いでは珍しく男性ファンが多いコンビ。

先輩作家がその方に僕のLINEを教えてくれてライブの手伝いなどを
何度かさせて頂いた。

そんな尊敬すべき女芸人の方からLINEが来た。それも誕生日にだ。
文面はこうだ。

「なんや歳とったんか?」
「やるやんか」

人から見たらぶっきらぼうに見えるこの2つのメッセージであるが
僕はこの上なく嬉しかった。

その人の相方の誕生日が僕と同じ6月16日という事もあるが
それまで事務的なやり取りしかしていなかった、いわば『仕事上の関係』でしか
なかった方から誕生日を祝うLINEが来たのであった。

その芸風から怖いといった印象を受ける人もいるが、
内面はとてもマメな方だなと思った。と、同時にやはりこうゆう人が芸人として
世に出ていって欲しいし、世に出るべきだよなと感じた。

後日、この方は人の誕生日には必ず連絡をする人なんだと
別の方からそういった話を聞いた。

きっとこの女芸人さんにとっては多くの人に連絡をしている一人に過ぎないだろうけど
自分にとっては10年先でもきっと記憶に残る思い出となると思う。

LINEというツールがメールのように「保護」という機能がないのが
どこか味気ない。

スクリーンショットがその代用なんだと思うが、
やはりどこか重みや温かみに欠ける。

便利になり過ぎても面白くないのにね。

魔女旅に出る

誰かにプレゼントをあげる時、自分は本当に悩む時間が長い。

自分の物を購入する時も持ち前の優柔不断ぶりは発揮するのだが
誰かへのプレゼントを選んでいる時はそれが十二分に発揮されるのだ。

あの優柔不断ぶりはいつもよりも2倍以上は時間がかかっているのではないか。

自分の中の優柔不断ぶりという能力が100%発揮されているかのよう。
それはもうクラピカのエンペラータイムかよとツッコミたくなるほどの
優柔不断ぶりだ。

つい最近、彼女のために靴下とパスケースを選んでいた時もそうだ。

雑貨屋で最終的には購入したパスケースを入店してから2分後にはもう
発見していたのだが、そこから「一旦、店内を一周しよう」という

もう買う物は見つけたから余裕をもって店内をウイニングランのごとく練り歩いていたら30分以上も時間が経ってしまった。

「最終的にはこれに落ち着くはずだけど、一旦見てみる」と自分自身に言い聞かせながら物色しているのだがやはり心が揺れ動く。

その雑貨屋では「パスケースだけを買う」と決めていたのにいつの間にか
「金があったら買いたい、アイテム心のベストテン」をランク付けしている
自分がいる。

小物入れとかペンケースもいいかもなって余計な事考えていないで
秒でパスケースを買っていればいいんだよお前は。

そしてその足で靴下屋へ。

女性の靴下を選ぶというのが初めてだったのもあってどの色合い、生地の厚さ、
耐久性、素材にすれば全くもって分からない。

さらに追い討ちをかけてくるのが「あれ?彼女ってどんな靴下を履いていたっけ?」
という疑問だ。

確かにそんなにまじまじと見た記憶はないし、もっと言えば靴下に関しての趣味嗜好が
分からない。

ならばなぜ靴下をプレゼントしたいと思ったのか、自責の念にかられるが
靴下自体をプレゼントするのをやめるという感情も頭をよぎるが
ギリギリの所でその思いは踏みとどまった。

もう時間をかけている訳にはいかないと、自分のファッションセンスなど信じてられるかっ!と言い聞かせ女性店員さんに助けを求めた。

結局黄色地のチェック柄の靴下とガーゼ調の白っぽい靴下を購入した。

プレゼントをする際に大ハズレしない作戦としては「何か欲しいものある?」と
どストレートに聞いてしまうのも一つの手であるが、

自分としては欲しいものを聞いた時の答えのものを必ず買わなくてはいけないような
どこか義務的な感じでプレゼントしている感じが少し気にかかってしまう。

考えすぎな面もあるが男だったら会話の中から糸口を見つけて
「あっ今欲しいのこんなのなんだ」と自然と聞き出してその事を覚えていて

プレゼントする方がカッコいいし、粋な感じがする。

そんな彼女が6月16日に誕生日となる自分に「最近何か欲しいものある?」と
どストレートを投げ込んできたので

「2番組同時録画できるブルーレイ」
「スゲーいい枕」
ブルーライトカットメガネ」
「家のwi-fi環境が悪いからどうにかしたい」
「寝る時間」
「痩せやすい体質」
「記憶力」

と、マジで欲しいものからプレゼントとしては代用できないものまで
ありとあらゆる回答をしておいた。

沢山答えたのにその中のどれでもないものをくれたら
それはそれで面白いから許しちゃうだろうな。

明日には忘れる約束沢山しようよ

5ヶ月以上もブログを書いていなかった。

 

なんならログインIDもパスワードも忘れていたし、ブログの存在すらも

忘れていた程であった。


書くという事から一度離れてしまうと、それが普通になってしまう。

人間とはいつの時代も楽な方楽な方にいくんじゃな、めでたしめでたしと

自分の中のじいや的なナレーターが物語を締めくくろうとしているのが

聞こえてくる。


書く事から離れた人で言うと、自分が尊敬してやまないヒコさんだ。

「青春ゾンビ」というブログをやっているヒコさんの書く文章が好きで
その鋭い考察力はもはやクイックジャパン辺りで連載を持ってもいい、
いや、俺の全コネクションを使ってでもヒコさんをクイックジャパンの連載コラムに
ねじ込みたいほどの人なんだがその人が3月末以降から一向にブログを書いていない。


ツイッターは更新していて相変わらず、漫画・アニメ・音楽・お笑い・テレビなどに
対してのつぶやきはしているのだが、やはりあの滑らかな文章と「よくそんな事知ってるな」と言いたくなる豊富な知識と「よくそんな事覚えてるな」と言いたくなる記憶力によって文章を構築している。

気になった人は一度「青春ゾンビ」を読んでほしい。
自分はヒコさんの文章が余りにも素敵すぎて、彼が何度か足を運んだことがある
山梨県・小渕沢にある「コブダイニング」という洋食屋に、行ったほどだ。


一応、現在のメインのSNSツイッターであるが

実は細々とインスタグラムもやっている。

 

ただ恥ずかしい上にインスタ映えなど全くもって守備範囲外であるので

友達や知り合いの芸人の投稿を覗く用に使っているようなもの。

 


先日、吉祥寺にある「ココナッツディスク吉祥寺店」という小さなレコードショップで
カネコアヤノさんのインストアライブをやるという事で足を運んだ。

 

自分は昔から、『自分の好きな人がイイと言った物がどんどん有名になっていく』という様が好きで本当に心地よい。

テレビ東京・ゴッドタンやキングちゃんのプロデューサーである佐久間宣之さんや

TBS・水曜日のダウンタウンのプロデューサーの藤井健太郎さんなど

あらゆるカルチャーに精通している人はさほどメジャーではないものを「知名度はまだ低いけどこれは絶対に面白いし、イイものだ!」と感じいち早くその物を自身の番組に取り上げる。

この精神は制作するという立場の人間にとっては本当に必要な事だと思う。

そのカネコアヤノさんもここ1年ほどで有名になりつつある。

自分にとってカネコアヤノさんとの出会いは高校の後輩で自主映画を撮っている人物からの紹介であった。

たまに訪れる新代田にある「えるえふる」という立ち飲み屋がある。
この立ち飲み屋はレコードショップも併設してあって、店員もバンドマンが切り盛りしている。

えるえふるについては、地下アイドルの「姫乃たま」さんが記事にしてくれているので
詳しくはこちらを見てほしい。

去年のキングオブコント直後、「アンゴラ村長は姫乃たまに似てる」と
ちょっとだけ評判になった人だ。

realsound.jp


何度か訪れている内に店員さんとも顔なじみとなった。

そのえるえふるに後輩を連れて行った際、後輩が店内の壁に貼ってあるポスターを指差して言った。

 

「カネコアヤノさん好きなんですよね、僕。」

その後輩は小田急線の新百合ヶ丘駅にある「日本映画大学」という
ウッチャンナンチャン出川哲朗さん、バカリズムさん出身の映画の専門学校出身であり、単館上映の映画や自主作品の映画を好んでよく見ているヤツだった。

カネコアヤノさんは以前に「退屈な日々にさようならを」という映画に出演した事があり、カネコアヤノさんとも顔なじみだというバンドマンの會田さんがそのポスターを壁に貼ったそうである。

會田さんは後輩に「カネコアヤノ知ってんだ!よく知ってるねぇ」と声をかけていた。
僕はその2人の会話をそこまで興味のない風に聞いていたのを覚えている。

その後、カウンターで立ちながら飲み始めた僕ら2人はほどなくして
後輩から「You Tubeにカネコアヤノさんの曲あるんで聴いて下さいよ!」と言われた。

そこまで彼がオススメするならと思って僕は曲を聴いた。

その時彼が選んだ曲は「はっぴいえんどを聴かせておくれよ(仮)」。

www.youtube.com
タイトルや歌詞から察するに、この子ははっぴぃえんどが好きなんだなと感じた。
はっぴぃえんどは70年代に活躍したバンドでスゴいゆったりしていて
肩に力を入れていないような雰囲気がするバンドだ。

歌い方や声の伸びからなんとなく、その雰囲気がこの子にも出ていると思った。

この曲の歌詞で、彼女が2013年頃の現状を表現しているであろう歌詞があった。

----まだまだ先が見えない----

この曲を聴きながら彼女について少し調べた。
年齢が僕と同じであることや、シンガーソングライターであるが
映画やドラマに出ていること。

何か不思議な魅力を感じて僕はこの子の他の曲も聴くようになった。
決してずば抜けた歌唱力がある訳ではないが、人生を乗せて歌っていて、
どこかレトロっぽさを感じさせて、サンプリング的な要素のあるギターの音色に

惹きつけられた。

そしてそれから1年以上経ち、数ヶ月前に放送されたフジテレビ「Love Music」という番組にエレキコミックやついいちろうさんが出ていて

最近カネコアヤノさんの曲をよく聴いていると語っていた。

やついさんはカネコアヤノさんの「とがる」という曲を繰り返し聴いていると
司会の森高千里アンジャッシュ渡部に熱心に話していた。

「とがる」はサビで「かわる」と「とがる」という歌詞を繰り返し歌っている曲であり、この曲の良さを言葉巧みに説明しろと言われても全く説明ができない。

 

ただ、この曲は僕もスゴい曲で疾走感のあるメロディとカネコアヤノさんが一皮剥けた感じがなんとも素晴らしい。

歌詞自体は難しい事を言っている訳ではなく、「俺たちは」や「分かるだろ」など
男口調な部分もある。

www.youtube.com
この曲を森高千里アンジャッシュ渡部に聴かせたやついさんは
「はっぴぃえんどっぽさもあるんですよね。」と発言していた。

2017年の曲ではあるが、昔の古き良きフォークソングの要素もある。
かと言えば、最後のアウトロの所のメロディはどこか初期のandymori
彷彿させる。

初めてカネコアヤノさんを教えてもらって曲を聴いた時に
僕は彼女の曲を「なんかいいな。」と思った。

まだ知名度が低くて、これからメジャーになるものか定かでない時に
早くから「でも、イイものですよこれは。」と周りの意見を気にせず口にしたいものだ

師走は忙しい

最寄りの駅前の銀行の前を歩いていたら

銀行職員が店舗の前に設置するためのクリスマスツリーの準備をせっせとしていた。

 

そうか、もうそんな季節だよなと思ったのと

同時に脳内BGMでは「街はイルミネーション~ 君はイリュージョン~」と銀杏BOYZの『BABY BABY』が流れだす。

 

ふとした時にクリスマスツリーを見た時に真っ先に思いつくクリスマスソングって人それぞれきっと違うよなって考えながら電車に乗った。

 

そう言われると銀杏の『BABY BABY』をクリスマスソングに分類するのはいささか疑問視してしまうが。

 

11月も終わりに近づけば一気に年末感が加速する。ここからの1ヶ月は本当に早い。

 

 

 

 

なんていう文をメモに残していたのに結局

続きを書かず、気付けば12月2日なった。

 

今年ももう残り30日を切った。

 

年が明けるという事は必然的に今年が終わるという事。当たり前であるけど、何事にも

終わりがあるから始まりがある。

 

きっと年末になったら一部の間では知られていたお笑いコンビが何組か解散するんだと思う。

 

以前、TBSラジオデブッタンテ」内で

うしろシティの阿諏訪さんが「年末と年度末は芸人コンビがよく解散する」っておっしゃっていた。

 

大体12月と3月の頭になると「あいつら解散するらしいよ」「あの芸人引退するらしいよ」といった噂が芸人の間で噂になり、少しタイムラグがあって公に知られるようになる。

 

解散したコンビの情報をいち早くつぶやいてくれる「今はいない芸人bot」という

ツイッターアカウントをたまに見るのだが、

名前ぐらい知っていたり、1回ネタ見た事あるコンビが解散しているのを見るとやるせない思いがある。

 

一応、某事務所のお笑いライブに関わっているのもあって顔見知りの芸人もいるため

 

尚更人ごとに思えない。

 

解散で思い出したが、私立恵比寿中学

ぁぃぁぃこと廣田あいかが来年1月3日の

 

武道館のライブをもってグループを脱退する。エビ中的には「転校」という名目なんだが、メジャーデビューしてからメンバーが脱退するのは5人目。

 

エビ中の歌は柏木ひなた廣田あいかの二本刀から構成されるといっても過言でないくらい歌唱力を評価されており、

 

スイッチが入った時のぁぃぁぃの豹変ぶりは

本当にスゴい。

 

アイドルでも芸人でも僕はどこか二面性がある人に魅力を感じる事があり、推し自体は

星名美怜だが、歌唱力やライブパフォーマンスという面においてはぁぃぁぃを評価せざるを得られない。

 

特筆すべきは、2013年の氣志團万博での

「放課後ゲタ箱ロッケンロールMX」と

「大人はわかってくれない」

 

それと2015年のファミえんでの

「いつかのメイドインジャピャ~ン」

 

氣志團万博エビ中の出番前にバケツをひっくり返したような大粒の雨が降り出した

 

悪天候かつ、ホームではないフェスという

決して本調子の出せる状況ではないにも関わらず

 

これらの曲のパフォーマンスで

ぁぃぁぃは特に存在感をアピールした。

 

可愛く歌い上げる所とシャウトする部分の

ギャップに感受性を揺さぶられ、誰かが

乗り憑ったかのような表情・歌い方に

カッコ良さすら芽生える程だ。

 

この時のぁぃぁぃがまだ14歳だというのも

スゴい。歌い方や声の出し方もまだ完全に

プロになりきってない、いい意味で荒削りさが全面に出ている。

 

未完成なのにこのレベルなのかと驚かされる。

 

綾小路翔氣志團万博2013の中で

ベストライブと賞賛し、お姉さんグループであるももクロが堂々たるパフォーマンスに嫉妬したという。

 

エモい且つ、ドープ。

 

「大人はわかってくれない」に関しては

ぁぃぁぃがではなく、全員が素晴らしい。

 

「いつかのメイドインジャピャ~ン」は

元々エビ中内のユニットの曲であるが、

ユニットのメンバーであったぁぃぁぃは

人一倍思い入れが強いのか終始テンションが高い。

 

特にCメロからラストサビにかけての

ぁぃぁぃはまたしてもカッコいい。

 

不敵な笑み・男勝りな歌い方・時折見せる色っぽい表情、そこにいつもの無邪気な廣田あいかはいなくやはり誰か別の人格がパフォーマンスしているのではないか?と錯覚してしまう雰囲気すら併せ持つ。

 

ひなたの気合いの入れ方ももちろん

見ていて清々しい。

 

この両方のライブを現地で目の当たり

出来なかったという点が唯一の心残り。

 

しのごの言わず、見聞きしてもらうのが

一番であるためこのブログの文末に動画を

 

転載することにする。

 

氣志團万博の動画は以前はYou Tube上に

公開されていたのだが、いつの間にか削除されてしまったようだ。ニコ動にある動画が

画質が荒すぎるのが悔しい程だ。

 

もうエビ中のライブに2年ぐらいは足を運んでないが、やはりぁぃぁぃの転校は寂しいものだ。

 

ぁぃぁぃ今後どうすんだろうな~

 

 

今回の豆's Power Push

・放課後ゲタ箱ロッケンロールMX

・大人はわかってくれない

・いつかのメイドインジャピャ~ン

 


☼ いつかのメイドインジャピャ~ン 歌詞付き

 

マジでしれっと秋

気付いたらもう秋だ。

 

10月ももう11日。10月10日はおぎやはぎ小木さんの結婚記念日でもあったから

新代田にある立ち飲み屋「えるえふる」に行きたいと思っていたが仕事に追われ、

行き損ねてしまった。

 

なんでも10月10日は銭湯の日でもあるらしく、江東区のほぼ全ての銭湯の

料金がタダであったらしい。

 

たまたま見ていたグッディでその情報を初めて知ったのだが、おそらく毎年そうなんだよなと考えると少し損した気分になる。いや、ユニットバスのワンルームに住んでいるからそんなに日常的には銭湯は行かないのだが。

ノンストップでも銭湯についての情報が紹介されており、Enjoy Music Clubの
江本祐介さんが定期的に引き語りライブを行なっている高円寺の「小杉湯」も紹介されていた。りんご・なし湯やバラ湯で有名らしい。

小杉湯も近々行きたいな。

 

青春ゾンビのヒコさんやエレキコミックのやついさんの影響もあり、
銭湯自体はとても好きである。

 

実際に足を運ぶのは年に数回でも銭湯についての記事を読むのはけっこう好きな方。

なんでも銭湯絵師という職業があるらしく、その名の通り銭湯の壁によく描かれている富士山などをペンキで描く職業でなんと全国にわずか3人しかいないとのこと。

 

一番若い方が30代の女性で銭湯絵師は絶滅しかねない程の岐路に立たされているようだ。銭湯絵師、何か企画になるかもしれないから覚えておこう。

 

特殊な画家でいうと法廷画家も中々聞き慣れない言葉だと思う。

 

ニュース番組で目にすることもあるが、裁判所での裁判の様子を絵で表現したもの。

権利の関係で録音・撮影を行うことができない代わりに裁判の一部を切り取った

絵だがその法廷画家もそこそこ数が少ないのではないだろうか。

 

バナナマン設楽さんが主演をした映画「裁判長、ここは懲役4年でどうすか?」は
裁判の傍聴マニアたちが出てきて、推しの弁護士を語るシーンが出てくるが
傍聴マニアの中のさらにマニアはもしかしたら推し法廷画家がいるのかもしれない。

ニッチな世界であるが、こちらも調べたら面白そうだし何か企画になるかもしれない
ので頭の片隅に置いておくことにする。


川崎市から再び世田谷区へと引っ越した。新生活。2年半ぶりの世田谷区。
しかも昔住んでいた所と今住んでいる所はおそらく4kmくらいしか離れていないので
大体の行動範囲は同じ。

徒歩30秒でセブンイレブンがあるのもめちゃくちゃ便利。本当の意味で「近くて便利」

自転車で平気で4駅くらい移動するので見覚えのある街並みでより愛着がわく。
次引っ越しても世田谷区にしようかなぁ。

新生活でいうとバイト先も変えた。
自転車で自宅から45分ほどかかるが個人的にめちゃくちゃ都合がいいバイト先で
時給もかなりいい。放送作家とはいえ、まだまだ本業では食えていないが
以前のバイトよりもこの二足のわらじ生活が楽になってきたかと思う。

そうそう今度フリースタイルダンジョンの観覧に誘われて行くことになった。
ずっと放送は見ていたけど初めての観覧。

個人的に裂固が好きで、生でパフォーマンスを見れるのが楽しみ。
自分の持っている私服の中でもとびきりのB-BOYファッションで収録に臨もう。
あの場ではパーカーにキャップが正式なドレスコードって感じだし。

また気が向いたらブログ書こ。
さてリサーチの仕事に戻ります。

今回の豆's Power Push
1969年のドラッグレース/大瀧詠一

www.nicovideo.jp

お盆休みという概念は概念君が食べてしまった。

お盆休みが全くない。

印刷関係の会社で営業職をしている兄は昨日からお盆休みで8月10日〜16日まで
お盆休みだという。

それに引き換え自分は色々と仕事でやる事が多くてまとまった休みなどとれるはずもない。

テレビ番組のADをやっていた頃に比べれば休めている方ではあるが、深夜まで
仕事をする事もあるし、定時で出社・退社という訳ではない職業であるので仕方ない部分もあるが、自分の時間は今一番欲しい。

友達から勧めてもらった漫画や映画に時間を費やしたり、買ったのに読めてない本が30冊ほどあるのでひたすら読書に時間を割きたいとも思っている。

いつの間にか「今週のパンチライン」をめちゃくちゃサボっていたので今回はそれについて書いていきます。

JFN PARK 【『裏ミッドナイト・ダイバーシティ―~正気のSaturday Night~』“俺たち!私たち!地上波ギリギリ芸人 Aマッソ編】より初回配信 16分42秒あたり

やっぱりね、大往生なんかは目指すべきじゃないよ】発言者 Aマッソ加納

JFN PARKのアプリをダウンロードし、個人情報の登録を済ませ音声コンテンツの
コーナーから該当するコンテンツを選択してやっと聴く事が出来るこの番組。

radikoの普及によりラジオリスナーの分母も増えつつある昨今ではあるが、
中々手間を取らせないと辿り着けない音声コンテンツである。

ただ、その分音声自体は無料で聴く事ができるし、radikoのタイムフリー機能みたく
見逃しで聴けはするが、3時間以内しか聴く事ができないといった縛りはない。

この番組はAマッソの他にはチャンス大城・コラアゲンはいごうまんという何とも
エキセントリックな人選の芸人3組がそれぞれラジオをやっていおり、
えっ?この3組?というラインナップに私は若干面を食らった。

NSC7期生で雨上がり決死隊の蛍原さんの元相方という経歴を持ち、様々な
事を自ら体験してその体験談を話すというのを芸にしているコラアゲンはいごうまん

心臓が体の右側にあり、他の臓器も通常と全て逆にある地下芸人界のトップに君臨するチャンス大城さんというどちらも一部ではカルト的人気を誇る芸人である。

余談ではあるが、数年前まで永野さんは芸風は上記の2組とは違えど同じくくりにされていた。

失礼な話ではあるが、僕は2012年当時、永野さんが阿佐ヶ谷ロフトAで主催していた深夜のオールナイトライブを見に行っていた時

「めちゃくちゃ面白いんだけど、きっとこの人売れないんだろうなぁ」と大学生の僕はそのように永野さんのことを分析していた。

ところが、テレビ朝日ももクロchan」へ出演を皮切りに知名度も向上し、
永野さんはあらゆる地上波の番組へと出演していった。

「竹山R&R」での永野さんの活躍ぶりも個人的には好印象であるし、
しぶとくやってきた人はやはり地肩の強さが違うなと思ったのもこの番組である。

フジテレビ「さんまのお笑い向上委員会」で天下の明石家さんまさんに向かって
「僕、BIG3に入ったんです」と悪びれもなく語る姿を誰が想像できただろうか。
(永野さん的にはタモリさんを蹴落としてBIG3の位置を獲得したというのも個人的に
面白いポイントである。)

話をAマッソのラジオに戻すが、
放送内で加納さんは「野心を持たないとね」と芸人として売れることへの熱を沸々と
語っている。

「昔の人はきっと野心をスゴい持ってたと思う」という話から
笠置シヅ子美空ひばりといった昭和に活躍した女性の名前を挙げる。

そして「死ぬ時に『これやり残したな』って思って死ぬっていうのがいいんちゃうかなって思う」という独自の持論を展開してから

やっぱりね、大往生なんかは目指すべきじゃないよ」という言葉を吐き出すのである。

人間誰しも安らかに眠る、やり残した事はない、いい人生だったと思いながら
死にたいと思っていたが、加納さんの考えはこれらに反する。

この考え方って何かに似ているなって思って考えたのだが、
相田みつを
【一生勉強 一生青春。】に通ずるものがある。

この詩を相田みつをは以下のように表現している。

 

一生勉強と一生青春は、一枚の紙の裏表のようなもの。

「年をとって困ることは、身体が固くなるばかりでなくて、
 頭が固くなること、心が固くなることです。
 心が固くなると、感動、感激がなくなります。
 一生青春を保つためには、心のやわらかさを保つこと。
 そのためには、具体的に何かに打ち込んでいくことだと思います。」


人間、何歳になっても学ぶことはあり、成長することを辞めたら
人間として終わりであると相田みつをも加納さんも言いたかったのではないかと
思う。

余談ではあるが、この放送の中で

「女芸人は売れたらオシャレになるのキモいよな」
「売れてる女芸人の飲み会はコスメとか韓国のマッサージの話とかで飛び交ってるらしいのよ。きっしょ、おもんな。」

 というこれまた中々なパンチラインを加納さんが吐いていたので気になる方は手間はかかりますが、JFN PARKのアプリから放送を聴いてみたらいかがでしょうか?

ラニチョバーにはお馴染みのSF世紀宇宙の子 フワさんについてのトーク
ございますので是非。

park.gsj.mobi


今回の豆's Power Push
プライマル/THE YELLOW MONKEY

www.youtube.com