休息の場所はコインランドリー

でもここから始めよう 何かを今から始めよう

魔女旅に出る

誰かにプレゼントをあげる時、自分は本当に悩む時間が長い。

自分の物を購入する時も持ち前の優柔不断ぶりは発揮するのだが
誰かへのプレゼントを選んでいる時はそれが十二分に発揮されるのだ。

あの優柔不断ぶりはいつもよりも2倍以上は時間がかかっているのではないか。

自分の中の優柔不断ぶりという能力が100%発揮されているかのよう。
それはもうクラピカのエンペラータイムかよとツッコミたくなるほどの
優柔不断ぶりだ。

つい最近、彼女のために靴下とパスケースを選んでいた時もそうだ。

雑貨屋で最終的には購入したパスケースを入店してから2分後にはもう
発見していたのだが、そこから「一旦、店内を一周しよう」という

もう買う物は見つけたから余裕をもって店内をウイニングランのごとく練り歩いていたら30分以上も時間が経ってしまった。

「最終的にはこれに落ち着くはずだけど、一旦見てみる」と自分自身に言い聞かせながら物色しているのだがやはり心が揺れ動く。

その雑貨屋では「パスケースだけを買う」と決めていたのにいつの間にか
「金があったら買いたい、アイテム心のベストテン」をランク付けしている
自分がいる。

小物入れとかペンケースもいいかもなって余計な事考えていないで
秒でパスケースを買っていればいいんだよお前は。

そしてその足で靴下屋へ。

女性の靴下を選ぶというのが初めてだったのもあってどの色合い、生地の厚さ、
耐久性、素材にすれば全くもって分からない。

さらに追い討ちをかけてくるのが「あれ?彼女ってどんな靴下を履いていたっけ?」
という疑問だ。

確かにそんなにまじまじと見た記憶はないし、もっと言えば靴下に関しての趣味嗜好が
分からない。

ならばなぜ靴下をプレゼントしたいと思ったのか、自責の念にかられるが
靴下自体をプレゼントするのをやめるという感情も頭をよぎるが
ギリギリの所でその思いは踏みとどまった。

もう時間をかけている訳にはいかないと、自分のファッションセンスなど信じてられるかっ!と言い聞かせ女性店員さんに助けを求めた。

結局黄色地のチェック柄の靴下とガーゼ調の白っぽい靴下を購入した。

プレゼントをする際に大ハズレしない作戦としては「何か欲しいものある?」と
どストレートに聞いてしまうのも一つの手であるが、

自分としては欲しいものを聞いた時の答えのものを必ず買わなくてはいけないような
どこか義務的な感じでプレゼントしている感じが少し気にかかってしまう。

考えすぎな面もあるが男だったら会話の中から糸口を見つけて
「あっ今欲しいのこんなのなんだ」と自然と聞き出してその事を覚えていて

プレゼントする方がカッコいいし、粋な感じがする。

そんな彼女が6月16日に誕生日となる自分に「最近何か欲しいものある?」と
どストレートを投げ込んできたので

「2番組同時録画できるブルーレイ」
「スゲーいい枕」
ブルーライトカットメガネ」
「家のwi-fi環境が悪いからどうにかしたい」
「寝る時間」
「痩せやすい体質」
「記憶力」

と、マジで欲しいものからプレゼントとしては代用できないものまで
ありとあらゆる回答をしておいた。

沢山答えたのにその中のどれでもないものをくれたら
それはそれで面白いから許しちゃうだろうな。